ストー土地建物

2019年5月に副鼻腔炎の治療のため、
入院・手術を受けました。

入院に当たっては、ネットの情報が大変役に立ちましたので、自分の体験談を記しておこうと思います。

手術から一夜明け、
といってもほぼ寝ていないので続いている感がしているが、
とにかく朝を迎えた。
がんばった甲斐あって綿球の交換頻度は40分に一度程度に減った。

6：00に体温、血圧を測り、
採血される。
何のためかは分からない。結果もそういえば聞いていない。
予定表には「必要時」血液検査をすると書いてあったので、
必要な状態だったらしい。

今日はお風呂に入れないので、持参した「大判」除菌ウェットティシュで体を拭く。
そう、このために買ったのよ。
しかし直後に看護婦さんが熱いタオルを持ってきてくれた。
せっかくなので受け取って、
温かさに顔をうずめるが、
のぼせて鼻血が出そうなので離す。

相変わらず点滴をされる。
病人感出た。

朝から食事が再開したがお粥に柔らかおかず。
香りがしないので何が出ても同じ。
ネットの経験談を見ると、口呼吸で食べられないと書いてあったが、
私は入院前から鼻をつまんで食べる練習を積んできたので、速攻完食。
昨日は水も飲めなかったが、なんならもっとほしいくらい。

10時、仙台の実母が来た。
盛岡に泊まっていたらしい。
相変わらず満喫している。
通常お見舞いは13時からと決まっているが、
母は自分の入院経験から、「こんなときはいいのよー」と宣った。
結果、うれしいけども。
「あら、昨日からは想像つかないくらい元気ねー。」
そうなのよ。
綿球交換も口から血を吐くのも慣れまして。
でも微熱があるのよ。
看護師さんに聞くと切られた体がまだ戦っているのでしょうがないらしい。

シーツ交換で母と部屋を追い出される。
頃合いを見て戻ると、ゆうべの鼻血殺人現場はキレイに元通りになっていた。
特殊清掃ってこんなんかな、と考える。
母は私の室内履き用サンダルが気に入って試着したり、
母「まだ売ってるかしらー。」
私「んだがら、最後の1足だったって言ったっちゃ。仙台の店で探さいん」
とか相変わらず自由にやりながら、1時間ほどで仙台へ帰宅。
安心したらしい。

その後、看護師さんや、やつい先生（偽）他の先生がひっきりなしにフラッと入って来る。
ドアは常に開いているけれど、
ノックとか「〇〇さん、入りますよー」とかほしいわ。
やつい先生（偽）が診察に来た際には、
微熱で暑くてジャージの前を開けており焦った。
お医者様は慣れっこなんでしょうけれど。
そして何やら、手術中に歯が抜けた？とか欠けた？とか言っていた。
よく覚えていないので、そのうちちゃんと聞いてみよう。
「歯のことは僕、分かんないやー」ってかわいく言われてもなぁ。
歯科の方に確認してほしいところ。
ん？”ボク”って言いました？

先生に「出血が落ち着いているね」と言われる。
夜は大変だったのよー、とすがりたいところ、
何だか忙しそうなので言えなかった。
光がまぶしく感じることは伝えてみたが、
手術の箇所が目に近い為、とくに赤色が見えづらくなることがあるらしい。
「これピンクに見える?」と色付リップを指す。
いや、見えるけどまぶしいんだってば。
あんまり心配してくれない。

時折、鼻だか歯だか分からないが痛みが出る。
頭も重いし痛い。
先生、歯をどうにかしたって言ったっけ。
お詫びにランチ1回連れてってもらわなきゃな。
鎮痛剤でお茶を濁し、すこし横になる。

夜にまたやつい先生（偽）が来る。
会社帰りの夫も同席。
なんだか三角関係みたいねー、とひとりワクワクして鼻血が出そう。
「2日後に止血のガーゼを抜きます。少し出血するかも。」と言い残す。
えー、まだガーゼ入ってるの？
また出血…いやだなあ。

そういえば、術後鼻の下に黒い針金状のひもが見えており、
バカボンのパパ状態。
鼻血がからまってとってもジャマなので、
「これも取るの？」と聞くと、
「それはガーゼが気管に落ちて行かないように止めてるやつ。」とのこと。
いや、これがなくなるのか聞きたかったのだが、
お医者の先生は説明したがりね。
キャッチボールがうまくいかないが、
何だか疲れたからいいや。

「退院は日曜,月曜のどっちがいい？」
と聞かれる。こっちで決められるの？
早く帰りたいが夫の都合で予定通りの月曜退院にしてもらう。

昼食、夕食ともあまりおなかが空かないが、がんばって完食。
量は少ないが「これで600㎉か、いつもは食べ過ぎだな」と反省。
食後にコーヒーを買って、
いつ香りがするかと楽しみにするも全くしない。
食事も甘い、しょっぱいの違いしか分からない。

夜、綿球の交換が1時間ちょいスパンになり、眠ってみる。
だが横になると30分程ですぐ鼻血がのどに流れ
唯一呼吸できる口がふさがっておぼれそうになり起きる。
鼻が詰まっているので、自分のいびきで起きる。
でも前夜よりは眠れた。

＊＊＊補足＊＊＊
歯がどうにかなった、の件について。

退院後の診察で詳しく聞いたところ、
手術前のＣＴ撮影により、
私の上の歯の根が1本、骨格を突き抜けて副鼻腔まで達していることが分かったそうです。
「分かんないやー」状態で手術したことは、ま、何もなかったので結果オーライでしたが…
今後、歯に炎症が起きるとそこから副鼻腔炎になる可能性があるそうなので、
定期検診を受けようと思います。
今回は同じ病院の歯科に紹介状を書いて頂き調べましたが、
歯には問題がありませんでした。
なお、骨格・粘膜を突き抜けるケースはたまにあるそうですが、
「解剖学的には」問題がないとのことです。

そういえば、
私は幼いころに、歯科で「あごの発達がよくない」と指摘され、
永久歯の生えるスペースが足りずに数本抜いたのでした。
突き抜けてしまった原因は、口と副鼻腔との境の骨格が薄い為のようなのですが、
これも発達が足りなかったのかな。

ただ…
このブログを書いている「入院3日目」の段階では、
やつい先生（偽）の説明がよく理解できず、
「先生、手術中に私の歯に何かしちゃったんだわ」と思っていました。
ごめんなさい、やつい先生（偽）