ストー土地建物

2019年5月に副鼻腔炎の治療のため、
入院・手術を受けました。

入院に当たっては、ネットの情報が大変役に立ちましたので、自分の体験談を記しておこうと思います。
いつかどなたかのお役に立ちますように。

いつものように6時前に起床し、
顔を洗って歯を磨き、
寝ぐせ直しウォーターを吹き付けまったりしていると、8時の朝食まであと3分。
「あ、そういえば朝にガーゼ抜くって言ってたな。何時なんだろう。」と思っていたら、
ごはんより一足先にやつい先生（偽）がスッと入って来た。
「今いい？」
（え、ごはんもうすぐなのに…）
と、シュンとしながら向かいの処置室へ。

処置用の椅子に座り、
バナナ型のトレーを持たされる。
「止血のガーゼを抜きます。
出血したら、これで押さえてください」
と、ティッシュを山ほど握らされる。
近所のドラッグストアのプライベートブランドだ
入院前、自宅でこのティッシュを使用したところ鼻がカピカピになったのを思い出した。
（病院ならふわふわのにしてほしいわ）
と思ったが仕方がない。
「足りなかったらどんどん使って。」
足りなくなるのー⁈

このガーゼを抜く処置、
ネットの経験談を見ると、痛いだの苦しいだの書いてある。
私の場合はたぶん軽く麻酔をされており、痛くはなかった。
なかったが、
直後、熱いものが鼻下を覆った。

え？血？

ちょっと出るくらいかと思った。
流れるものを拭いたが、
また流れてくる。

鼻を下からティッシュで押さえた。
すぐに血まみれになる。

え？

「鼻をつまんで！強く！」とやつい先生（偽）
つまんでみるが、それでも流れてくる。
どうやらつまみ方が弱いらしい。

「僕が鼻をつまむから、口から出るのを拭きとって！」
ギュッとつままれる。
超強い。
あ、これくらい力入れるんだったのね。
鼻の軟骨をまっすぐにする際の傷が、結構下の方にあり、
圧迫して止血しているらしい。

直後、口から血が流れ出る。
鼻から出られない分があふれるようだ。
飲み込むと消化できずに嘔吐するらしいので、
すんでのところで吐き出して、
拭き取ったティッシュをトレーに乗せながら、
（…そういや先生、一人称「ボク」なんだな。）と思う。
看護師さんがキュンキュンしたりするのだろうか。

ティッシュがどんどん足りなくなり、
しかたなく例のガサガサのを引っ張り出す。
時折やつい先生（偽）がひざに置いてくれるが、
使いやすいように折り直していると、
「ごめん、雑で…」と申し訳なさそうに言うので
あごから血をしたたらせて首を横に振る。

何度か先生に
あごクイされる。
血をティッシュで拭くことができず垂れ流し状態。
それを先生が器具で「ごめんね、ごめんね」と吸い込む。
「はい、ゆっくり息吸ってー、吐いてー」
の声に合わせて吸うと、むせそうになる。
先生がシュッと顔を背けるので、小さくショックを受ける。
（大丈夫、掛けないから。先生…）
涙も出て来る。
ここだけ見たらまた事件だわ。
鼻と口からダバダバ血を流してあごを押さえられてる。

その後あごが解放されると、
再び鼻をつままれて口から血を吐く。
「失神する人もいるくらいだからね。
それくらいひどいことしてるからね。」
｡｡｡＿|￣|○　フゥ
そんな繰り返しが約40分。

他の先生も見に来るほど出血が多かったらしい。
鼻を押さえなくても良いくらいになると、
「なんでこんなに血が出るのかなぁ。」と先生ふたりが目の前で話している。
帰れるの？私
せっかく手術の出血が収まってきたのにな。

やつい先生が「ごめんね」とジャージの袖をまくってくれる。
汚れそうだったのかな。
やさしいじゃん。

そうして、約1時間経ち、
ウェットティッシュでひととおり拭いてから部屋に帰らせて頂いた。
歩けるか心配されたが、それは全く問題なし。

綿球で鼻栓をされるとき、
やっぱり1個では大きくて半分にちぎられた。
「傷がけっこう手前にあるからちょっと入れるくらいでね。」と教えて頂いた。

部屋には朝食が届いていた。
が、1時間以内に食べきるルールなのでちょうど回収された。
そうか、血を飲み込むと吐くので、
先生、食事の前に呼びに来たのかな。
食べるか聞かれたが全く食欲がわかず、
牛乳だけもらった。
血を飲むのが怖くて、しばらく飲めなかったが。

落ち着いてから考えてみたら、
そういえば先生、やついいちろうさんには似てないわ。
ボーっとしてたのかな。
パク・ヨンハさんの方が似てるかも。
（不謹慎と感じる方がいらっしゃったらごめんなさい）
すごく良く言うなら中村倫也さん？
…いや言い過ぎた。
いずれ全然違うやん。
これからは 旧やつい先生と呼ぶか。ニセだが。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…5日目（２）に続きます